佐藤さんは甘くないっ!
馨さん、馨さん、馨さん。
口の中で何度も呟いていると、急に足元が涼しくなった。
「ちょっ!か、かか馨さんっ!?」
「今すぐ触りたい」
「さすがに戻らな、ぁあっ……!」
「郁巳……可愛い」
ストッキングを脱がせる手が早すぎる。
今日可愛いパンツだったっけ、なんて考える余裕もなかった。
躊躇いなく這入りこんだ馨さんの細くて綺麗な指が、わたしの弱いところを意地悪く撫でる。
もう何度も交わしたキスの所為ですっかりそこはとろけている。
恥ずかしくて死にそうだった。
こんなことをするのは何年振りだろう。
優輝以来だから、……年数は考えたくない。
馨さんはどうなんだろう。
最上さんとは………………したの、かな。
「……郁巳?」
「っ、かお、るさんは、もが、んっ、ぁあ!」
「あー…質問の予想がついたからやめない」
「それどういうっ、もっ、ひあっ、」
「キスだけでぬるぬるだな」
くちゅくちゅと音を立てて何度も指が出入りする。
激しくないのに指を少し曲げられるだけでたまらない気持ちになった。
刺激に耐えられなくなり、腰が自然と揺れてしまう。