佐藤さんは甘くないっ!
…ぬるぬるなんて、言われなくても自分が一番解っていた。
その言葉の響きもまたエロくて、わたしの熱がさらに上がってしまう。
感じるたびにとろとろになって…それが馨さんに筒抜けなんて。
理性が上手く働かなくなり、身体はどんどん馨さんを求めていく。
いつの間にか馨さんの頭が足の間にあって、まさかと思ったときには遅かった。
「ひぁ、ん、あぁぁっ…!」
じゅるっ、と聞きたくもない音がした。
それに続いて、自分の口からも耳を塞ぎたいような甘い声が出てしまう。
声なんて出したくないのに、もう意思とは無関係だった。
馨さんの舌が、蜜を絡め取るように何度も何度も這い回る。
その度に身体が跳ね上がるような感じがして、抑えきれない快楽がわたしを飲み込んでいく。
敏感なところをべろべろ舐められて、尖らせた舌で突かれて、我慢なんてできるわけがない。
その最中に足を撫で上げられるだけでビクビクと身体が震えてしまう。
快感のあまりわたしが逃げようとすると腰を掴まれて呆気なく引き戻される。
お仕置き、と言わんばかりに舌でぐにぐにと押し潰されて悲鳴のような嬌声を上げた。
声を抑えようとすればするほど馨さんは意地悪になっていく。
なんですぐに気持ち良いところがばれちゃうんだろう。
解んないけど、馨さんが上手すぎるのかもしれない。
弱いとこばかり舌で攻められて、蜜はどんどん溢れてしまって、卑猥な水音が医務室に響く。
とろとろになったそこに指をいれられる度に物足りなさを感じて、無意識のうちに太ももを擦り合わせてしまった。