佐藤さんは甘くないっ!

「ベッド、行くか」

「で、でもまだお風呂っ…」

「郁巳の味が流れるからこのままでいい」

「どんな変態ですかそれ!って、ちょっと!」


ひょいっと軽々持ち上げられて、抵抗する暇もなくベッドまで運ばれた。

大きくて柔らかいベッドに身体が沈み込んでいく。

馨さんが愛おしそうにわたしを見つめていて、幸せな気持ちが溢れてくる。

好き、大好き。

何度言ったって足りないんじゃないかと思うけど、やっぱり言いたい。


「……馨さん、大好き、ぁんっ」

「今日は逃がさないからな…」


馨さんの声を耳元で聞くだけで腰が疼いた。

医務室でも散々触られたというのに、まるで初めてのことのように身体が一々反応してしまう。

馨さんに触られることに喜びを感じているようで羞恥心が煽られる。

身体が熱くて、やっぱり躊躇なく敏感なところを舐められて、指でくにくにと触られて、頭がおかしくなりそうだった。

わたしの味、なんていうから余計に反応してしまう。

場所の問題なのか……この前以上に気持ち良くて、早く指じゃないものをいれて欲しくて……つい腰が揺れてしまう。

馨さんはそんなこと解っていると言わんばかりに敢えてゆるゆると円を描くように小さな芽を刺激するので、わたしはまた恥ずかしいくらい喘いでしまった。

もう自分でもわかるくらい中がとろとろになったところで指が引き抜かれて、ついに馨さんがベルトに手を掛けた。

暗闇でカチャカチャと鳴る音がエロい。

緊張からごくり、と息を呑むと馨さんが安心させるように何度も何度もキスをしてくれた。
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