黄昏に香る音色 2
パソコンの画面上に現れた、数多くの同じ文字…

KK。

それは賞賛と、お薦めの嵐だった。

感動した。

凄くいい。

気持ちいい。

癖になる。

数多くのホームページが、絶賛し、

すぐにでも、KKのホームページにアクセスできるようにしていた。

井上は、唾を飲み込み、

「いきますよ」

KKのホームページに、アクセスしょうと、カーソルを持っていった。

クイックしょうと、指に力を込めた。



「待って!」

明日香が叫んだ。

「え!」

驚いて、井上は思わず飛び上がる。

「井上さん…あたしが後で、別の場所でアクセスしてみます」

明日香は、画面の文字を見つめ、

「井上さんは、しない方がいいです」



丁寧に挨拶して、去っていく明日香たちを見送った後…

井上は再び検索した。

「俺だって、音楽業界にかかわっているんだ」

画面をクイックする。

「どんな音か気になる…」

画面上にKKの文字。

ホームページは、何の変哲もない。

至って普通だ。

ライブ活動などを、PRしている。

「ダウンロードと…」

井上は、CDRをセットした。


普通に、CDRは焼き上がり、

井上はそれをかけた。




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