黄昏に香る音色 2
「香里奈!あんた、何か隠してるでしょ?」
里緒菜が、詰め寄った。
「べ、別に…」
香里奈はまた、目をそらす。
「あんたは、態度に出やすいの」
恵美も詰め寄る。
香里奈は後ずさる。
「べ、別に…何でもないよ…」
「香里奈!」
里緒菜が凄んだ。
「速水さんは、コンサートに呼ばれてるだ」
屋上の扉を開け、直樹が入ってきた。
「ナオくん…」
里緒菜が、つぶやいた。
「あんたには、関係ない!これは、あたしたちの問題だ!」
恵美が叫んだ。
「香里奈ちゃん!コンサートなんて、行く必要ないよ」
祥子が言った。
「行かなくちゃならないだ」
直樹の前に、里緒菜が立つ。
「どうして?」
直樹は、真っ直ぐ里緒菜を見据え、
「そこに、速水さんのお父さんがいるから…」
直樹の言葉に、
「ええーっ!」
恵美と祥子が声を上げた。
「香里奈ちゃんのお父さんって…死んだはずじゃ…」
「生きていた。だから、会いに行かなくちゃならない」
「香里奈!」
里緒菜が、香里奈の方を見た。
香里奈は、こくりと頷いた。
里緒菜が、詰め寄った。
「べ、別に…」
香里奈はまた、目をそらす。
「あんたは、態度に出やすいの」
恵美も詰め寄る。
香里奈は後ずさる。
「べ、別に…何でもないよ…」
「香里奈!」
里緒菜が凄んだ。
「速水さんは、コンサートに呼ばれてるだ」
屋上の扉を開け、直樹が入ってきた。
「ナオくん…」
里緒菜が、つぶやいた。
「あんたには、関係ない!これは、あたしたちの問題だ!」
恵美が叫んだ。
「香里奈ちゃん!コンサートなんて、行く必要ないよ」
祥子が言った。
「行かなくちゃならないだ」
直樹の前に、里緒菜が立つ。
「どうして?」
直樹は、真っ直ぐ里緒菜を見据え、
「そこに、速水さんのお父さんがいるから…」
直樹の言葉に、
「ええーっ!」
恵美と祥子が声を上げた。
「香里奈ちゃんのお父さんって…死んだはずじゃ…」
「生きていた。だから、会いに行かなくちゃならない」
「香里奈!」
里緒菜が、香里奈の方を見た。
香里奈は、こくりと頷いた。