黄昏に香る音色 2
「あんた、何てことを!」
ティアは、香里奈に平手打ちを喰らわした。
「コンサートが、むちゃくちゃだわ」
香里奈は、羽交い締めにされながらも、ティアを睨んだ。
ティアはもう一度、平手打ちを喰らわそうとした。
香里奈は、目を逸らさない。
ティアは、手を振り上げた。
その瞬間。
「香里奈さん!」
直樹が、その場に飛び込んで来た。
直樹は、香里奈を捕まえているカードマンに体当たりをし、殴り倒した。
「何?」
ティアたちが、呆気にとられている間に、
直樹は、カードマンから、香里奈を引き離した。
「直樹!避けろ!」
ステージ袖の控え室に、和也も飛び込んできた。
手には、通路に置いてあった消火器を持って。
和也は、ティアたちに向かって、ノズルを引いた。
白い液体が、煙となって、周りを包む。
「和也!」
「行くぞ!」
直樹は、香里奈の手を引いて走る。
和也は、消火器を置くと、二人の後を追う。
通路にある消防ベルを片っ端から、押しながら、
置いてある消火器を次々に、ノイズを開けていく。
ベルの音と、白い煙がアリーナに流れてくると、
観客は、パニックに陥った。
ティアは、香里奈に平手打ちを喰らわした。
「コンサートが、むちゃくちゃだわ」
香里奈は、羽交い締めにされながらも、ティアを睨んだ。
ティアはもう一度、平手打ちを喰らわそうとした。
香里奈は、目を逸らさない。
ティアは、手を振り上げた。
その瞬間。
「香里奈さん!」
直樹が、その場に飛び込んで来た。
直樹は、香里奈を捕まえているカードマンに体当たりをし、殴り倒した。
「何?」
ティアたちが、呆気にとられている間に、
直樹は、カードマンから、香里奈を引き離した。
「直樹!避けろ!」
ステージ袖の控え室に、和也も飛び込んできた。
手には、通路に置いてあった消火器を持って。
和也は、ティアたちに向かって、ノズルを引いた。
白い液体が、煙となって、周りを包む。
「和也!」
「行くぞ!」
直樹は、香里奈の手を引いて走る。
和也は、消火器を置くと、二人の後を追う。
通路にある消防ベルを片っ端から、押しながら、
置いてある消火器を次々に、ノイズを開けていく。
ベルの音と、白い煙がアリーナに流れてくると、
観客は、パニックに陥った。