黄昏に香る音色 2
タクシーに乗り込んだ瞬間、
里美から、イエローホールの一件を説明された明日香は、
行き先を変えた。
「まったく…誰に似たんだか…」
明日香は、カウンターに座りながら、
ワイルドターキーをロックで飲んでいた。
「さっき、香里奈から電話があった…無事みたい。飯田くんといっしょだし、大丈夫だわ」
里美が、カウンターの奥から出てきた。
ダブルケイ。
久々に、明日香は里美と2人でいた。
和恵は、もう2階で寝ていた。
明日香は、ワイルドターキーの入ったグラスを、里美に手渡した。
里美は受け取り、
「さっきの話…」
里美は、明日香の前に立ち、
「あたしに、影響されたと言いたいわけ?」
明日香はクスッと笑うと、一口飲んだ。
「それにしても…ステージで、啓介さんを殴るなんて…」
里美も一口飲む。
苦さに、少し顔をしかめる。
「やっぱり…あたしに似てないわ」
明日香は、グラスを傾ける。
「何よ。あんた、この前…暴漢をやっつけてたじゃない」
里美が睨む。
「あれは護身…粗暴とはちがうわ」
「どうせ、あたしは粗暴ですよ。確かに、香里奈は…昔のあたしに似てるところが…」
里美から、イエローホールの一件を説明された明日香は、
行き先を変えた。
「まったく…誰に似たんだか…」
明日香は、カウンターに座りながら、
ワイルドターキーをロックで飲んでいた。
「さっき、香里奈から電話があった…無事みたい。飯田くんといっしょだし、大丈夫だわ」
里美が、カウンターの奥から出てきた。
ダブルケイ。
久々に、明日香は里美と2人でいた。
和恵は、もう2階で寝ていた。
明日香は、ワイルドターキーの入ったグラスを、里美に手渡した。
里美は受け取り、
「さっきの話…」
里美は、明日香の前に立ち、
「あたしに、影響されたと言いたいわけ?」
明日香はクスッと笑うと、一口飲んだ。
「それにしても…ステージで、啓介さんを殴るなんて…」
里美も一口飲む。
苦さに、少し顔をしかめる。
「やっぱり…あたしに似てないわ」
明日香は、グラスを傾ける。
「何よ。あんた、この前…暴漢をやっつけてたじゃない」
里美が睨む。
「あれは護身…粗暴とはちがうわ」
「どうせ、あたしは粗暴ですよ。確かに、香里奈は…昔のあたしに似てるところが…」