黄昏に香る音色 2
「音が犯罪になれば…どうなるかしら?世界中のビジネスのやり方が、変わるわよ」

「まあ…金にはならないな」

ジャックも、タバコを取り出した。

「だから、今のうちに…」

「お前は、この国に革命でも起こさせたいのか?」

ジャックの問いに、

ティアはテレビを消し、

「狂えばいいのよ。こんな脳天気な国。あの国の属国の国なんて」

ジャックはタバコを、ティアの前の灰皿に捨てると、

「俺は、金になればいい」

そのまま、ドアに向かう。


外に出ていく時、ジャックは振り返り、

「この国の次は、どこにいく?」

ティアは、消したテレビ画面を見つめながら、

「脳天気な国よ」

「探しとくよ」

ジャックは苦笑すると、

ドアを閉めた。




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