黄昏に香る音色 2
次のKKが、ライブする予定である…中路山ロックフェスティバルは、あらゆる利権と、ファンの狂気的な運動になり、

開催されることになった。

警察や機動隊が、会場を包囲しながらであるが…。

チケットは売り切れており、

何十万人が、会場に詰めかけることになっていた。

テレビCM、ネット…

駅や街頭に、

フェスティバルは告知され、

音楽ファン以外の話題も、独占していた。



KKのメインスポンサーである時祭グループは、今回のフェスティバルをもって、KKから手を引くことを、決定していた。

多大なる利益を上げたが、これ以上は、イメージを悪くする恐れが強かった。

時祭光太郎は、先日のコンサートの騒動を伝える新聞を、無造作にディスクの上に、ほり投げた。

ため息をつき、席を立つと、窓まで歩いた。

外を眺めていると、携帯が鳴った。

光太郎は携帯を取り、番号を見て、ふっと笑った。

「なんだ?」

光太郎は、電話に出た。

「ちょうどいい…私も話があった」

光太郎は振り返り、ディスクの上を見つめた。

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