黄昏に香る音色 2
「対決とかするんじゃなくて、啓介さんがいるところに行って、直接話したらいい!香里奈みたいに、気持ちをぶつけたらいい!」

里美は叫んだ。

しかし、

明日香は、静かに立ち上がると、扉に向かって、歩き出した。

「明日香!」

里美は、後を追おうとしたが…酔いがまわっていた。

思うように歩けない。

「明日香!」

里美を、無視するかのように、明日香はダブルケイを出た。



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