黄昏に香る音色 2
「何、あの態度」

恵美は、里緒菜の後ろ姿を睨んだ。

「ちょっと、冷たいわ」

祥子も頷いた。

直樹だけが、無言でいた。

「帰ろうよ」

香里奈は笑顔で、そう言うと、

みんなは教室を出た。


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