黄昏に香る音色 2
脇腹を上着で隠し、
何とか立ち上がろうとするが、痛みで動けない。
顔をしかめて、呻いていると、
「啓介さん…」
大輔が、ステージから降りてきた。
他のメンバーもいる。
「あのお…演奏は…」
大輔たちは、啓介の状態に気づいていない。
啓介は笑顔を見せ、
「終わりだ…」
少し立ち上がった。
決して、表情に出さない。
それにステージ袖は、電気がついてなく、暗かった。
下に落ちている血痕も、見えないはずだ。
「啓介さん?」
様子が、おかしいと気づいて、近づこうとする大輔を、
啓介は制した。
「お前たちは!いくところがあるだろ」
大輔は驚き、
「俺たちは」
「LikeLoveYouは、もうないんだよ」
啓介は、大輔を見た。
「啓介さん…」
悲しく微笑む啓介の姿に、大輔は足を止め、
顔をしかめると、
涙を流した。
「失礼します」
深々と頭を下げると、大輔は通路に向かう。
他のメンバーも、次々に頭を下げ、消えていく。
全員が、いなくなった時、
啓介は壁にもたれ、
そのまま崩れ落ちた。
「明日香…」
そう呟いて。
何とか立ち上がろうとするが、痛みで動けない。
顔をしかめて、呻いていると、
「啓介さん…」
大輔が、ステージから降りてきた。
他のメンバーもいる。
「あのお…演奏は…」
大輔たちは、啓介の状態に気づいていない。
啓介は笑顔を見せ、
「終わりだ…」
少し立ち上がった。
決して、表情に出さない。
それにステージ袖は、電気がついてなく、暗かった。
下に落ちている血痕も、見えないはずだ。
「啓介さん?」
様子が、おかしいと気づいて、近づこうとする大輔を、
啓介は制した。
「お前たちは!いくところがあるだろ」
大輔は驚き、
「俺たちは」
「LikeLoveYouは、もうないんだよ」
啓介は、大輔を見た。
「啓介さん…」
悲しく微笑む啓介の姿に、大輔は足を止め、
顔をしかめると、
涙を流した。
「失礼します」
深々と頭を下げると、大輔は通路に向かう。
他のメンバーも、次々に頭を下げ、消えていく。
全員が、いなくなった時、
啓介は壁にもたれ、
そのまま崩れ落ちた。
「明日香…」
そう呟いて。