黄昏に香る音色 2
「何をしにきた…」
まだ喘ぐ女は、歓喜の声を上げた。
さっきは振動だったが、
今は直接、浴びることができたからだ。
音だ…。
この音は…。
狂ったように、両手を天に向けた。
そこにいる者たちは…。
「チッ!壊れてやがる」
女を中に入れた男は、そう呟くと、女を離し、乱暴に床に投げ捨てた。
「仕方がないでしょ…」
奥の方から、ブロンドの髪を束ね、黒いスーツを着た女が、出てきた。
「直接、聴いてるんだから…」
ブロンドの女は、後ろを振り返った。
そこは、百人程が入るライブハウスだった。
そのステージの下では…
観客は叫びながら…狂っていた。
本能のまま…
快楽を楽しむ。
「あたしたちだって…これがなければ…」
ブロンドの女は、髪をかきあげた。
耳につけたヘッドホンなようなもの…。
「これをつけていても…体が、火照ってくるのに…」
ブロンドの女は、喘ぐ女をちらっと、蔑むように見る。
「こいつがしつこく、ドアを叩きやがるから!」
男は女を掴むと、無理やり立たす。
「聴きたけりゃー金」
男の肩に、ブロンドの女が手を置いた。
「ティア…」
まだ喘ぐ女は、歓喜の声を上げた。
さっきは振動だったが、
今は直接、浴びることができたからだ。
音だ…。
この音は…。
狂ったように、両手を天に向けた。
そこにいる者たちは…。
「チッ!壊れてやがる」
女を中に入れた男は、そう呟くと、女を離し、乱暴に床に投げ捨てた。
「仕方がないでしょ…」
奥の方から、ブロンドの髪を束ね、黒いスーツを着た女が、出てきた。
「直接、聴いてるんだから…」
ブロンドの女は、後ろを振り返った。
そこは、百人程が入るライブハウスだった。
そのステージの下では…
観客は叫びながら…狂っていた。
本能のまま…
快楽を楽しむ。
「あたしたちだって…これがなければ…」
ブロンドの女は、髪をかきあげた。
耳につけたヘッドホンなようなもの…。
「これをつけていても…体が、火照ってくるのに…」
ブロンドの女は、喘ぐ女をちらっと、蔑むように見る。
「こいつがしつこく、ドアを叩きやがるから!」
男は女を掴むと、無理やり立たす。
「聴きたけりゃー金」
男の肩に、ブロンドの女が手を置いた。
「ティア…」