黄昏に香る音色 2
音の未来へ
「…で、どうするの?」
「まだわかんない」
直樹の質問に、
香里奈は、鞄を振り回しながら、こたえた。
学校の帰り道。
もう日が沈むのが、早い。
真っ赤な夕焼けの中、
前を歩く…香里奈の後ろ姿を見つめながら、
直樹は、ため息をついた。
突然、
香里奈は、足を止めた。
勢いよく、振り返り、
「ねえ。ナオくん」
「な、何?」
直樹は、目をパチパチさせてた。
香里奈は、直樹に近づき、
顔を、
直樹に、近づけてくる。
「な…」
びっくりする直樹の視線は、近付く香里奈の唇に、吸い寄せられる。
思わず、唾を飲み込んだ直樹に、
香里奈は、
にっと微笑んだ。
「今日、あたし…店で歌うんだ!見に来ない?」
「ああ…」
直樹は、がくっと肩を落とした。
「はあ〜」
また…ため息をついた直樹は、
先を歩いていく香里奈に追い付く為、走ろうとした。
「すいません」
いきなり横の道から、
誰かが飛び出してきた。
「ご、ごめん。大丈夫!」
直樹のぶつかったのは、
同じ学校の
知らない生徒だった。
「まだわかんない」
直樹の質問に、
香里奈は、鞄を振り回しながら、こたえた。
学校の帰り道。
もう日が沈むのが、早い。
真っ赤な夕焼けの中、
前を歩く…香里奈の後ろ姿を見つめながら、
直樹は、ため息をついた。
突然、
香里奈は、足を止めた。
勢いよく、振り返り、
「ねえ。ナオくん」
「な、何?」
直樹は、目をパチパチさせてた。
香里奈は、直樹に近づき、
顔を、
直樹に、近づけてくる。
「な…」
びっくりする直樹の視線は、近付く香里奈の唇に、吸い寄せられる。
思わず、唾を飲み込んだ直樹に、
香里奈は、
にっと微笑んだ。
「今日、あたし…店で歌うんだ!見に来ない?」
「ああ…」
直樹は、がくっと肩を落とした。
「はあ〜」
また…ため息をついた直樹は、
先を歩いていく香里奈に追い付く為、走ろうとした。
「すいません」
いきなり横の道から、
誰かが飛び出してきた。
「ご、ごめん。大丈夫!」
直樹のぶつかったのは、
同じ学校の
知らない生徒だった。