黄昏に香る音色 2
昼休みのチャイムとともに、
里緒菜や直樹たちが、屋上に向かう姿が確認できた。
大体、いつも屋上に行っている。
雨でもないかぎりは。
そのことは、毎日確認していた。
後は、いつ動くかだ。
教科書を閉じ…優は、徐に席を立った。
もう賽は投げた。
あたしは、傍観者ではない。
(近づけるわ…あの人に)
優は、ゆっくりと教室を出た。
行き先はわかっている。
急ぐことはない。
胸の鼓動を抑えながら、屋上に向かった。
里緒菜や直樹たちが、屋上に向かう姿が確認できた。
大体、いつも屋上に行っている。
雨でもないかぎりは。
そのことは、毎日確認していた。
後は、いつ動くかだ。
教科書を閉じ…優は、徐に席を立った。
もう賽は投げた。
あたしは、傍観者ではない。
(近づけるわ…あの人に)
優は、ゆっくりと教室を出た。
行き先はわかっている。
急ぐことはない。
胸の鼓動を抑えながら、屋上に向かった。