黄昏に香る音色 2
「馬鹿…ばかりだ」

今の時間、授業で使っていない理科室で、淳はノートパソコンを開き、

あるサイトにアクセスしていた。

それは、閉鎖されているはずだった。

事実…

アクセスはできない。

淳は、一枚のCDをノートパソコンにセットした。

いきなり、

画面が変わる。

パスワードを…淳は忙しく、キーボードを叩く。

パスワードは、質問形式だった…。

あなたの殺したい人物…憎んでる人物は…

誰ですか。

パスワードの答えは…



自分以外のすべて。

淳の答えに、サイトは開いた。

「むかつくやつがいるんです…どうしたら、いいですか…」

淳は呟きながら、次々に…むかついた生徒たちの名前を、打ち込んでいった。

それが、淳の日課だった。

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