黄昏に香る音色 2
「え…あっ!えっー」
言葉が、しどろもどろになる香里奈。
「で、でも!ナオくんは…」
「わかってくれている」
和也は、香里奈から視線を外し、
「と…でも、言いたいのか?」
和也の何とも言えない…
少し冷たさを感じる口調に、香里奈は黙ってしまった。
「別に…速水を責めてる訳じゃない」
少しすまなく思ったのか、和也は口調を変えた。
「ただ…」
「ただ?」
「口にだして、言葉として伝える」
和也は、香里奈を見た。
「それが大切だ」
和也は、香里奈を追い越し、
「他人の気持ちなんてわからないから…。特に、好きな人なら、不安になるさ」
もう駅前に着いた。
和也は、手を上げ、
じゃあと、一言いうと、
地下鉄への階段を降りって行った。
香里奈はその背中を、ただ見送った。
言葉が、しどろもどろになる香里奈。
「で、でも!ナオくんは…」
「わかってくれている」
和也は、香里奈から視線を外し、
「と…でも、言いたいのか?」
和也の何とも言えない…
少し冷たさを感じる口調に、香里奈は黙ってしまった。
「別に…速水を責めてる訳じゃない」
少しすまなく思ったのか、和也は口調を変えた。
「ただ…」
「ただ?」
「口にだして、言葉として伝える」
和也は、香里奈を見た。
「それが大切だ」
和也は、香里奈を追い越し、
「他人の気持ちなんてわからないから…。特に、好きな人なら、不安になるさ」
もう駅前に着いた。
和也は、手を上げ、
じゃあと、一言いうと、
地下鉄への階段を降りって行った。
香里奈はその背中を、ただ見送った。