黄昏に香る音色 2
香里奈が、公園に着くと、もう直樹はいた。

「ナオくん」

香里奈が、駆け寄ろうとするのを、直樹は手で制し、途中で止めた。

「そこで…聞いてほしい」

「ナオくん…」

香里奈は、足を止めた。

「今日は、ごめん」

直樹は、頭を下げた。

「俺は、きみを守れなかった…」

「ナオくん…でも、あれは…」

直樹は首を横に振り、

「俺は、何があっても…きみを、守らなければならなかったんだ。だから!」

直樹は、香里奈を見た。

「俺は、もっと強くなる!きみを守る為、もっと強くなる!もう二度と、今日みたいなことには、ならないから!」

直樹の強い意志を感じ、
香里奈も、胸をぎゅっと抱きしめると、

「あたしも誓ったの!今回のことは、この前の事件が絡んでるかもしれない!だから、あたしは!」

香里奈は叫ぶ。

「もう二度と…あたしの周りの人々を、傷つけさしたりしない」

香里奈は、拳を握りしめ、

「例え…相手が、アメリカの有名な歌手でも…あたしは戦う!」

「じゃあ、俺は…香里奈を守る!絶対にそいつらから…守る」


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