黄昏に香る音色 2
「あたしも含めて!」

ギロッと、香里奈を睨む祥子。

「ショッちゃん…」

怯える香里奈。

「まあ…そこまではならないけど…友達だから」

というけど…祥子の雰囲気は、怖い。

「でも、驚いたのは…。どうして、香里奈なんだ」

恵美は、香里奈をマジマジと見、

「確かに…よく見りゃあ…美人系だが…」

「ガサツだし、女ぽくないし、可愛げがないし」

普段、そんなことを言わない祥子の言葉が、特に、香里奈に突き刺さる。

落ち込む香里奈の姿に、満足したのか…

かわいそうに感じだしたのか…

祥子は、咳払いをして、

「とにかく…他の女のやっかみに、気をつけた方がいいわ」

実感がないまま、香里奈は頷いた。



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