黄昏に香る音色 2
プロローグ2 籠の中にずっといたから
音が泣いているのが、
わかった。
光も、
鳥たちも泣いている…。
(今日は何かあったかしら…?)
ベットの中から、
少女は身を起こした。
生まれつき、体が弱い…彼女は、
身寄りもなく、
いつ死んでも、おかしくなかった。
施設で暮らす少女は…
目を見えず、
心臓も弱かった。
なぜ、生きてるの…
どうして…生かされてるのか…。
理由は、わからなかった。
両親の意味も知らない。
いつもベットの中、
ただご飯だけを貰っていた。
そして、名前…。
この施設にいる子供は、
アルファベットで呼ばれていた。
少女は、J…。
Jと呼ばれていた。
「お前たちは…欠陥品だけど…使える部分があるから…育てている」
そう管理人に、いわれたことがある。
他のアルファベットの子供たちは、
年が過ぎるにつれ、
何人かいなくなっていた。
ある夜。
5人のアルファベットの少年少女たちが、話し合っていた。
「ここにいたら…殺されるだけだ…」
「逃げよう」
わかった。
光も、
鳥たちも泣いている…。
(今日は何かあったかしら…?)
ベットの中から、
少女は身を起こした。
生まれつき、体が弱い…彼女は、
身寄りもなく、
いつ死んでも、おかしくなかった。
施設で暮らす少女は…
目を見えず、
心臓も弱かった。
なぜ、生きてるの…
どうして…生かされてるのか…。
理由は、わからなかった。
両親の意味も知らない。
いつもベットの中、
ただご飯だけを貰っていた。
そして、名前…。
この施設にいる子供は、
アルファベットで呼ばれていた。
少女は、J…。
Jと呼ばれていた。
「お前たちは…欠陥品だけど…使える部分があるから…育てている」
そう管理人に、いわれたことがある。
他のアルファベットの子供たちは、
年が過ぎるにつれ、
何人かいなくなっていた。
ある夜。
5人のアルファベットの少年少女たちが、話し合っていた。
「ここにいたら…殺されるだけだ…」
「逃げよう」