黄昏に香る音色 2
ゆっくりと目を開けると、

「本当に好きなんだ」

「うん」

里緒菜は、少し苦笑すると、満面の笑みを浮かべ、

「応援するわ。ナオくん」

優しく、直樹の顔を見た。

「ありがとう」

直樹は、里緒菜に手を差し出す。

里緒菜は笑顔のまま、握り返した。

「私。香里奈の友達だから…何かあったら、相談にのるから」

「ありがとう」

直樹は、素直に頭を下げた。



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