黄昏に香る音色 2
校門が見えた。
トップスピードのまま、走り抜ける。
右に曲がると、第一校舎と、体育館をつなぐ廊下がある。
それを突っ切って、さらに右に曲がると、
第2校舎。
そこが、香里奈たち、高二の教室がある。
三階の二年二組。
教室のドアを開けると、香里奈はため息をついた。
「一番乗り…」
朝の当番は、辛く、虚しい。
黒板をふき、花瓶の水をやりかえていると、
ドアが開いた。
「おはよう…早いわね」
少し茶色ぽい栗色の髪が、サラサラと流れるように綺麗な女の子…。
よくハーフと間違えられる、目鼻立ちがはっきりとした美人…
里緒菜が、教室に入ってきた。
香里奈は、里緒菜を軽く睨む。
「おはよー。仕方ないでしょ!当番なんだからー」
里緒菜は、クスッと笑う。
「そうよね…。いつも遅刻寸前に、飛び込んでくるもの」
「朝の1分1秒が、どれだけ大切か」
香里奈は、当番の仕事を適当にすますと、自分の席に着いた。
そして、思い切り椅子にもたれながら、里緒菜の方を向いた。
「あんたこそ、早いじゃない」
里緒菜は、1限目の用意をしていた。
「あたしは、演劇部の朝練」
トップスピードのまま、走り抜ける。
右に曲がると、第一校舎と、体育館をつなぐ廊下がある。
それを突っ切って、さらに右に曲がると、
第2校舎。
そこが、香里奈たち、高二の教室がある。
三階の二年二組。
教室のドアを開けると、香里奈はため息をついた。
「一番乗り…」
朝の当番は、辛く、虚しい。
黒板をふき、花瓶の水をやりかえていると、
ドアが開いた。
「おはよう…早いわね」
少し茶色ぽい栗色の髪が、サラサラと流れるように綺麗な女の子…。
よくハーフと間違えられる、目鼻立ちがはっきりとした美人…
里緒菜が、教室に入ってきた。
香里奈は、里緒菜を軽く睨む。
「おはよー。仕方ないでしょ!当番なんだからー」
里緒菜は、クスッと笑う。
「そうよね…。いつも遅刻寸前に、飛び込んでくるもの」
「朝の1分1秒が、どれだけ大切か」
香里奈は、当番の仕事を適当にすますと、自分の席に着いた。
そして、思い切り椅子にもたれながら、里緒菜の方を向いた。
「あんたこそ、早いじゃない」
里緒菜は、1限目の用意をしていた。
「あたしは、演劇部の朝練」