黄昏に香る音色 2
「どうして、この公園にいるのよ。近くに大路公園あるでしょ!」
直樹は少し後退りしながら、説明する。
「近くの店で、発表会があって…」
「発表会!」
香里奈ははっとして、声を荒げた。
びっくりする直樹。
「あんた…音楽やってるの?」
「え…ただ聴きにきただけで…」
香里奈は口ごもる直樹に、フンと鼻を鳴らすと、再びブランコに飛び乗った。
「だよね。やってるように見えないもん」
ブランコは、すぐに勢いを増す。
「だって、元気ないもん!」
香里奈はまた、飛び降り、直樹の近くに着地する。
「男の子はいつも、元気じゃないとだめ…じゃないと…」
香里奈は、鼻の頭をかきながら、
「あたしが、女の子に見られないのよね」
直樹は、そんな香里奈を見て、笑ってしまう。
「何がおかしいのよ!」
香里奈が叫んだ。
「香里奈!」
公園の入り口から、香里奈を呼ぶ声がした。
香里奈は声の方を見た。
「里美おばちゃん!」
里美は、香里奈に走り寄る。
「あんた、何してるのよ!あんたの出番、とっくに過ぎてるのに!みんな、捜してたのよ」
直樹は少し後退りしながら、説明する。
「近くの店で、発表会があって…」
「発表会!」
香里奈ははっとして、声を荒げた。
びっくりする直樹。
「あんた…音楽やってるの?」
「え…ただ聴きにきただけで…」
香里奈は口ごもる直樹に、フンと鼻を鳴らすと、再びブランコに飛び乗った。
「だよね。やってるように見えないもん」
ブランコは、すぐに勢いを増す。
「だって、元気ないもん!」
香里奈はまた、飛び降り、直樹の近くに着地する。
「男の子はいつも、元気じゃないとだめ…じゃないと…」
香里奈は、鼻の頭をかきながら、
「あたしが、女の子に見られないのよね」
直樹は、そんな香里奈を見て、笑ってしまう。
「何がおかしいのよ!」
香里奈が叫んだ。
「香里奈!」
公園の入り口から、香里奈を呼ぶ声がした。
香里奈は声の方を見た。
「里美おばちゃん!」
里美は、香里奈に走り寄る。
「あんた、何してるのよ!あんたの出番、とっくに過ぎてるのに!みんな、捜してたのよ」