黄昏に香る音色 2
「あの時、聴いた…速水さんの歌が、今までで、一番感動した。楽しくって、元気がでた」
直樹の話をきいても、香里奈には、記憶がなかった。
「その時から…あたしが好き…だったの…?」
直樹は、首を横に振った。
「ただ…それがきっかけで、常に笑顔でいようと思った。暗くなっては、いけないと…それは守ってきた」
直樹は立ち上がった。
「高校に入って、しばらくは…あなたが、あの女の子とは、わからなかった。でも、元気で、いつも笑顔で…いつも輝いてた」
もう日が半分、山の向こうに沈んでいた。
もう黄昏も終わりだ。
直樹は、眩しそうに夕日を見つめ、
「そんなあなたに、惹かれて…あなたが、ダブルケイの女の子と知って、納得した」
「納得?」
「キラキラした笑顔の女の子だって…」
直樹は、夕日に目を細めた。
「夕日より、綺麗で輝いてて…」
直樹は、頭を抱えた。
「うまく言えない!くそ!」
地団太を踏む。
「好きな理由が…うまく言えない程」
直樹は、視線を香里奈に移し、真っ直ぐ見つめ、
「好きです」
ただ真っ赤になる香里奈。
好きと、何回言われただろう。
「え、えっと…」
香里奈は、しどろもどろになり、口を摘むんだ。
しばし無言。
「家まで送るよ」
直樹は、急いだ答えをもとめてなかった。
頷く香里奈。
2人は、歩きだした。
まだ…手は、繋げないけど。
直樹の話をきいても、香里奈には、記憶がなかった。
「その時から…あたしが好き…だったの…?」
直樹は、首を横に振った。
「ただ…それがきっかけで、常に笑顔でいようと思った。暗くなっては、いけないと…それは守ってきた」
直樹は立ち上がった。
「高校に入って、しばらくは…あなたが、あの女の子とは、わからなかった。でも、元気で、いつも笑顔で…いつも輝いてた」
もう日が半分、山の向こうに沈んでいた。
もう黄昏も終わりだ。
直樹は、眩しそうに夕日を見つめ、
「そんなあなたに、惹かれて…あなたが、ダブルケイの女の子と知って、納得した」
「納得?」
「キラキラした笑顔の女の子だって…」
直樹は、夕日に目を細めた。
「夕日より、綺麗で輝いてて…」
直樹は、頭を抱えた。
「うまく言えない!くそ!」
地団太を踏む。
「好きな理由が…うまく言えない程」
直樹は、視線を香里奈に移し、真っ直ぐ見つめ、
「好きです」
ただ真っ赤になる香里奈。
好きと、何回言われただろう。
「え、えっと…」
香里奈は、しどろもどろになり、口を摘むんだ。
しばし無言。
「家まで送るよ」
直樹は、急いだ答えをもとめてなかった。
頷く香里奈。
2人は、歩きだした。
まだ…手は、繋げないけど。