天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
戦士の目覚め
「モード・チェンジ!」

僕の体は、

輝くことも、変わることもなかった。

ただ…少し体が、軽く感じられた。

「考えるではなく、強く願え!」

サーシャは、空中で魔物と揉み合いながらも、僕にアドバイスをくれた。

僕は目を瞑り、強く願う。

「僕は!強くなりたい!」

「お前は連れて行く!!」

2匹の魔物が手を広げ、僕に迫ってくる。

違うと、僕は心の中で叫んだ。

「僕は強い!!」

頭の中にイメージが、浮かぶ。

敵を倒すというイメージ。

「いやあ!」

気合い一声。

僕は、人差し指と中指を突き出し、

居合い抜きのように腰をため、一気に気合いとともに、中を切る動きをした。

「馬鹿な…」

僕をさらおうとした一匹の魔物の

肩から腰にかけて、袈裟切りのような傷と…傷にそって、炎がついた。

「剣だと!炎の」

残りの一匹は空中で、急ブレーキをかけ、様子を見ようと、僕から離れた。

その動きを察知した僕は、考えた。

どうすればいいのか。

だけど、頭より先に、体が動いた。

僕の手のひらの中で、炎が生まれ…すぐに形作った。

銃声が木霊した。
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