天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「天空の女神だと!」
ジェーンは眩しさで、目が開けられない。
適当に、前方にサイコキネッシスを発動したが、
アルテミアはもう後ろにいた。
「卑劣な真似を」
アルテミアの表情は、怒りに満ち溢れていた。右手を突き出すと、ライトニングソードが飛んできて、今度は槍になる。
「あたしと融合しているかぎりは、てめえらの好きにはさせない!」
アルテミアは槍を一振りすると、脇に挟んだ。
まだ目が見えず、狼狽えているジェーンの横顔を、アルテミアは見た。
(明菜…)
赤星を想う同士だが、
(許せ)
アルテミアは女神の一撃の体勢に入った。
「ジェーン様!」
カルマが手を伸ばす。
突然、アルテミアの左側の壁の真ん中が爆発したかのように、吹っ飛んで穴が開いた。
「すまないが…こいつを殺さす訳にはいかない。あたしのかわいい後輩だからな」
壁に開いた穴から、1人の女が玉座の間に入ってきた。
黒いスーツ姿で、真珠のような色をした無数の銃口を持つ特殊な銃を、アルテミアに突き出して入ってきたのは、中山美奈子だった。
「テラ…いつのまに牢屋から」
やっと立ち上がれたカルマは、手を美奈子に向けた。
とっさに、銃口をアルテミアからカルマに変えてしまった美奈子の前にアルテミアがいた。
「え?」
「一度退くぞ」
アルテミアは美奈子を抱き上げると、翼を広げ、衝撃波を放ちながら、天井を突き破り、上空へと飛び上がった。
「逃がさない」
視力を取り戻したジェーンは、天井から落ちてくる瓦礫をサイコキネッシスで止めると、追いかけようとしたが、
「お待ち下さい!」
カルマが止めた。
「天空の女神と、テラ。我々だけでは勝てません」
カルマの言い分は、もっともだった。
ジェーンは追跡するのを、やめた。
「それに、我々にはジェーンの新しいお体がございます。赤の王は必ず、またここに現れるでしょう」
「わかった」
ジェーンは頷いたが、下唇を噛み締め、
「だが…天空の女神から分離しなければ、我々の仲間にいれるのは、難しい…。どうしたものか?」
ジェーンは眩しさで、目が開けられない。
適当に、前方にサイコキネッシスを発動したが、
アルテミアはもう後ろにいた。
「卑劣な真似を」
アルテミアの表情は、怒りに満ち溢れていた。右手を突き出すと、ライトニングソードが飛んできて、今度は槍になる。
「あたしと融合しているかぎりは、てめえらの好きにはさせない!」
アルテミアは槍を一振りすると、脇に挟んだ。
まだ目が見えず、狼狽えているジェーンの横顔を、アルテミアは見た。
(明菜…)
赤星を想う同士だが、
(許せ)
アルテミアは女神の一撃の体勢に入った。
「ジェーン様!」
カルマが手を伸ばす。
突然、アルテミアの左側の壁の真ん中が爆発したかのように、吹っ飛んで穴が開いた。
「すまないが…こいつを殺さす訳にはいかない。あたしのかわいい後輩だからな」
壁に開いた穴から、1人の女が玉座の間に入ってきた。
黒いスーツ姿で、真珠のような色をした無数の銃口を持つ特殊な銃を、アルテミアに突き出して入ってきたのは、中山美奈子だった。
「テラ…いつのまに牢屋から」
やっと立ち上がれたカルマは、手を美奈子に向けた。
とっさに、銃口をアルテミアからカルマに変えてしまった美奈子の前にアルテミアがいた。
「え?」
「一度退くぞ」
アルテミアは美奈子を抱き上げると、翼を広げ、衝撃波を放ちながら、天井を突き破り、上空へと飛び上がった。
「逃がさない」
視力を取り戻したジェーンは、天井から落ちてくる瓦礫をサイコキネッシスで止めると、追いかけようとしたが、
「お待ち下さい!」
カルマが止めた。
「天空の女神と、テラ。我々だけでは勝てません」
カルマの言い分は、もっともだった。
ジェーンは追跡するのを、やめた。
「それに、我々にはジェーンの新しいお体がございます。赤の王は必ず、またここに現れるでしょう」
「わかった」
ジェーンは頷いたが、下唇を噛み締め、
「だが…天空の女神から分離しなければ、我々の仲間にいれるのは、難しい…。どうしたものか?」