天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「消えた?」
月を見上げていたギラは驚き、
隣で佇んでいたサラに、顔を向けた。
「ああ…」
サラは少し、怒ったように返事をした。
「魔王…」
アステカ王国から脱出したリンネは海上から、足下で沈んでいくアステカ王国を見下ろしていた。
ドーム状のアステカ王国は、そばにある巨大な海溝に、崩壊しながら、落ちて行った。
底の見えない暗黒の底へ。
やがて、水圧でひしゃげたドームの中から、
水中でも燃えている赤い球体が飛び出し…それもまた、落ちて行った。
しかし…その様子を、目で確認できた者はいなかった。
月を見上げていたギラは驚き、
隣で佇んでいたサラに、顔を向けた。
「ああ…」
サラは少し、怒ったように返事をした。
「魔王…」
アステカ王国から脱出したリンネは海上から、足下で沈んでいくアステカ王国を見下ろしていた。
ドーム状のアステカ王国は、そばにある巨大な海溝に、崩壊しながら、落ちて行った。
底の見えない暗黒の底へ。
やがて、水圧でひしゃげたドームの中から、
水中でも燃えている赤い球体が飛び出し…それもまた、落ちて行った。
しかし…その様子を、目で確認できた者はいなかった。