天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
甲殻類を思わす鎧のような体に、鋭い爪。

さっきまで、確かに人間だったが、

もう完全に…人間からは逸脱していた。



「魔獣因子…」

九鬼は、実世界で戦っていた達を思い出した。

人から、変わる者達。



九鬼が呟いた言葉に、女は目を見開いた。

「驚いた…。その言葉を知る者は、この世界では、安定者クラスだけのはず」



「この世界?」

九鬼は、その言葉に引っ掛かった。

眉を寄せた九鬼に、女はにやりと笑った。

「どうやら…あんたも、この世界の人間ではないようね」

女の姿が、人間に戻る。

「あんたの名は?」

顎を上げ、九鬼に聞く女に、

「先に名乗るのが、礼儀じゃないのか?」

九鬼は、じりじりと間合いを詰めた。

女は鼻を鳴らすと、こたえた。

「佐々木神流よ」


「九鬼真弓!」


2人は…同時に、乙女ケースを突きだした。



「装着!」







天空のエトランゼ

〜太陽のヴァンパイア〜


完。



そして、物語は次のステージへ。

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