天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「あんたは、もてるんだよ。生徒会長…九鬼真弓」
扉から漏れる光に照らされた2人は、同じ姿をしていた。
「貴様!」
入ってきた九鬼はもう一度、回し蹴りを放つが、
中にいた九鬼は、天井に向けて飛び上がると避けた。
そのまま、天井を突き破り、屋根に出た。
用具室は、平屋の一室であり、屋根はベニヤ板になっていた。
脆い屋根の上に、着地すると、中にいた九鬼が夜空を見上げた。
そこには、月があった。
目を細め、遥か上空にある月を見つめ、呟いた。
「月よ。そなたは美しい。しかし、闇を照らすそなたは、我々の居場所を奪った」
「貴様!」
屋根に上がって来た九鬼に気づくと、中にいた九鬼は鼻で笑った。
「お前は間違っている」
中にいた九鬼は、九鬼を見つめ、
「向こうから、来るやつを拒む理由がない。それに、やつらは人では、味わえない快楽を知って、死んでいくのだ。生物冥利につきるだろ?」
舌舐めずりをした。
「貴様らの言い方!気にくわない!」
屋根の上を走りだした九鬼は、中にいた九鬼の姿が変わったことに気づいた。
変身というよりも、姿そのものがまるで、粘土のように形を変えた。
「乙女ソルジャー!?」
それは、紛れもなく、
九鬼が、変身する乙女ブラックそのものだった。
「舐めるな!」
屋根を走る九鬼は、黒い眼鏡ケースを突きだした。
「装着!」
ケースの中から、眼鏡が飛び出し、
それがかかると、九鬼は乙女ブラックへと変身した。
「九鬼真弓!」
先に屋根に降りた乙女ブラックと、眼鏡をかけて変身した乙女ブラックが、ほぼ同時にジャンプした。
「ルナティックキック!」
2つの蹴りが空中で、交差した。
互いにいた場所に、着地した2人の乙女ブラック。
片方のブラックが着地した瞬間、ふらついて膝を屋根に落とした。
「これが…月の力か」
扉から漏れる光に照らされた2人は、同じ姿をしていた。
「貴様!」
入ってきた九鬼はもう一度、回し蹴りを放つが、
中にいた九鬼は、天井に向けて飛び上がると避けた。
そのまま、天井を突き破り、屋根に出た。
用具室は、平屋の一室であり、屋根はベニヤ板になっていた。
脆い屋根の上に、着地すると、中にいた九鬼が夜空を見上げた。
そこには、月があった。
目を細め、遥か上空にある月を見つめ、呟いた。
「月よ。そなたは美しい。しかし、闇を照らすそなたは、我々の居場所を奪った」
「貴様!」
屋根に上がって来た九鬼に気づくと、中にいた九鬼は鼻で笑った。
「お前は間違っている」
中にいた九鬼は、九鬼を見つめ、
「向こうから、来るやつを拒む理由がない。それに、やつらは人では、味わえない快楽を知って、死んでいくのだ。生物冥利につきるだろ?」
舌舐めずりをした。
「貴様らの言い方!気にくわない!」
屋根の上を走りだした九鬼は、中にいた九鬼の姿が変わったことに気づいた。
変身というよりも、姿そのものがまるで、粘土のように形を変えた。
「乙女ソルジャー!?」
それは、紛れもなく、
九鬼が、変身する乙女ブラックそのものだった。
「舐めるな!」
屋根を走る九鬼は、黒い眼鏡ケースを突きだした。
「装着!」
ケースの中から、眼鏡が飛び出し、
それがかかると、九鬼は乙女ブラックへと変身した。
「九鬼真弓!」
先に屋根に降りた乙女ブラックと、眼鏡をかけて変身した乙女ブラックが、ほぼ同時にジャンプした。
「ルナティックキック!」
2つの蹴りが空中で、交差した。
互いにいた場所に、着地した2人の乙女ブラック。
片方のブラックが着地した瞬間、ふらついて膝を屋根に落とした。
「これが…月の力か」