天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
遺跡から、遠く離れた山の天辺に、テレポートアウトしたサラとギラは、下界を見下ろした。
「また…気を見失ったな」
アルテミアの子供と思われる者の気は、たまにしか感じることはできなかった。
それも微弱であり、気を研ぎ澄まさないと見つけることができない。
だが、反応のあった場所を辿ると、確実に移動していることはわかる。
「…」
ギラはちらっと、無言のサラを見ると、
「しかし…そのかたは必ず、我らで保護しなければならない!アルテミア様のように、不幸にさせてはならない!」
拳を握りしめた。
「不幸…」
サラは呟いた。
そして、目を瞑った。
脳裏に、檻の中で鎖に繋がれたアルテミアと、
サラ達の前に立つアルテミアの姿が浮かんだ。
サラはゆっくりと、目を開けると、
再び目を瞑った。
ギラもまた…サラの反応に気付き、口を閉じた。
山を囲むように、広がるジャングルから、獣や鳥の鳴き声だけが時折、
二人の静寂を邪魔した。
「また…気を見失ったな」
アルテミアの子供と思われる者の気は、たまにしか感じることはできなかった。
それも微弱であり、気を研ぎ澄まさないと見つけることができない。
だが、反応のあった場所を辿ると、確実に移動していることはわかる。
「…」
ギラはちらっと、無言のサラを見ると、
「しかし…そのかたは必ず、我らで保護しなければならない!アルテミア様のように、不幸にさせてはならない!」
拳を握りしめた。
「不幸…」
サラは呟いた。
そして、目を瞑った。
脳裏に、檻の中で鎖に繋がれたアルテミアと、
サラ達の前に立つアルテミアの姿が浮かんだ。
サラはゆっくりと、目を開けると、
再び目を瞑った。
ギラもまた…サラの反応に気付き、口を閉じた。
山を囲むように、広がるジャングルから、獣や鳥の鳴き声だけが時折、
二人の静寂を邪魔した。