天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
僕は、決意した。

手に、斧を持っていたゴブリン達が、一斉に、

僕の足元向けて、投げた。

斧が、地面に突き刺さるより早く、僕は後ろに、背中から、ジャンプした。

崖の上から、落ちていく僕の背中に、空気がぶつかる。

(創造しなさい)

鴉天狗達が、僕を追って、落ちるように飛んでくる。

「召還」

砂浜に、激突する寸前のギリギリの隙間に、

フライングアーマーは、飛んできた。

背中に装着された感覚を確かめると、上昇する為に、円をつくるように、飛びながら、ミサイルポットを開く。

砂浜から、浅瀬の海を、水飛沫を上げながら、仰向けの状態で、僕は飛んでいた。

「いけえー!」

追いかけてくる数10匹の、鴉天狗達に、ミサイルを叩き込みながら、

僕は、ミサイルより速く、魔物とすれ違いながら、猛スピードで空へ飛び立つ。

ミサイルは全弾命中したみたいで、鴉天狗の断末魔の声と、火花が散る。


僕は、さらに空に向かって、上昇しながら、

アルテミアの言葉を思い出していた。

(チェンジ・ザ・ハートは、持ち主の意志を感じて、形態を変えることが、できるの)

「だったら」

僕は遥か上空から、天空の騎士団の多さを、改めて確認し、

僕の思いは、決まった。

「すべてをなぎ倒す力を!」
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