天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
光が、ぶつかり合い、

まともに見たら、目が潰れるのではないかと思う程の、輝きが生まれ、周囲に四散し、

やがて、消えた。

僕は、バスター・モードのまま、崖の上に、降り立った。

僕から、バイラ達までの、数百メートルは、何もなくなっていた。

魔物も、草木も。

「馬鹿な…」

黒こげになりながらも、
ギラは、片膝をつき、まだ生きていた。

「これ程とは…」

サラの手のひらから、煙が上がる。焼け爛れていた。

「女神の一撃に、匹敵するか…」

バイラは、素直な感想を述べ、前方に立つ僕を見つめた。

「それに…連射できるようだ」

バイラは、チェンジ・ザ・ハートを見、フッと笑った。

「人間の身でありながら、大したものだ」

バイラの妙な動きを感じ、

チェンジ・ザ・ハートを、バイラに向けて構えた僕の右頬に、風が吹いた。

「だが…君に用はない」

耳元で、声がした。

慌てて、銃口を横に向けたが、チェンジ・ザ・ハートは、軽く片手で、押さえられてしまう。

「この巨大さ。接近戦向きではない」

バイラは、焦る僕に微笑んだ。

チェンジ・ザ・ハートは弾け、トンファータイプに変わる。

僕は、後ろにジャンプし、バイラから距離を取った。
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