天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「な、舐めるよ!」
思わず悲鳴を上げた自分を隠すように、リオは九鬼を睨んだ。
「装着!」
「フッ」
一瞬の内に、自分の刃から逃げて見せた九鬼の動きに、女は口元を緩めた。
「流石ね」
黒い鱗のような鎧を身に纏ったような姿をしていた女の姿が変わる。
防衛軍の司令官の制服を着た姿になった…女の名は、佐々木神流。
「装着…」
神流は、イエローの乙女ケースを突きだした。
「とお!」
変身と同時に、上空に向けてジャンプした九鬼は、
気を失っている美亜を教会のそばにある民家の屋根に横たえると、そのまま飛び降りた。
「乙女ブラック!」
乙女ダイヤモンドになったばかりのリオに向かって、九鬼の膝が死角から襲い掛かる。
「後ろよ」
神流の声に、振り返ったリオの顔面に九鬼の膝が突き刺さった。
「うぎゃあ!」
蛙を踏み潰したような声を出したリオ。
九鬼は顔面に右膝を突き刺さしながら、左足でリオの腹を蹴った。
ダイヤモンドの硬度をもつ…リオの戦闘服は、踏み台にちょうどよかった。
九鬼はリオの体を利用して、神流へと飛んだ。
空中で、体を捻ると、
「ルナティックキック!」
鞭のようにしなった足が、神流に襲い掛かる。
「フン!」
神流は鼻を鳴らすと、両腕で首をカードした。
首筋を狙う…レッグラリアットであるルナティックキックの軌道を読んだ攻防だった。
「その技は、知っている!」
九鬼のスネを、腕で受けた神流が…にやりと笑おうとして、絶句した。
「な!」
なぜなら、カードごと吹き飛ばされたのだ。
「パワーが上がっている!?」
前に戦った時とは比べものにならない九鬼の蹴りに、驚いている暇はなかった。
今度は、神流のカードしている腕を支点にして、九鬼は再びジャンプすると、回転した。
「ルナティックキック!」
そして、
「零式!」
再び蹴りを放ったのだ。
思わず悲鳴を上げた自分を隠すように、リオは九鬼を睨んだ。
「装着!」
「フッ」
一瞬の内に、自分の刃から逃げて見せた九鬼の動きに、女は口元を緩めた。
「流石ね」
黒い鱗のような鎧を身に纏ったような姿をしていた女の姿が変わる。
防衛軍の司令官の制服を着た姿になった…女の名は、佐々木神流。
「装着…」
神流は、イエローの乙女ケースを突きだした。
「とお!」
変身と同時に、上空に向けてジャンプした九鬼は、
気を失っている美亜を教会のそばにある民家の屋根に横たえると、そのまま飛び降りた。
「乙女ブラック!」
乙女ダイヤモンドになったばかりのリオに向かって、九鬼の膝が死角から襲い掛かる。
「後ろよ」
神流の声に、振り返ったリオの顔面に九鬼の膝が突き刺さった。
「うぎゃあ!」
蛙を踏み潰したような声を出したリオ。
九鬼は顔面に右膝を突き刺さしながら、左足でリオの腹を蹴った。
ダイヤモンドの硬度をもつ…リオの戦闘服は、踏み台にちょうどよかった。
九鬼はリオの体を利用して、神流へと飛んだ。
空中で、体を捻ると、
「ルナティックキック!」
鞭のようにしなった足が、神流に襲い掛かる。
「フン!」
神流は鼻を鳴らすと、両腕で首をカードした。
首筋を狙う…レッグラリアットであるルナティックキックの軌道を読んだ攻防だった。
「その技は、知っている!」
九鬼のスネを、腕で受けた神流が…にやりと笑おうとして、絶句した。
「な!」
なぜなら、カードごと吹き飛ばされたのだ。
「パワーが上がっている!?」
前に戦った時とは比べものにならない九鬼の蹴りに、驚いている暇はなかった。
今度は、神流のカードしている腕を支点にして、九鬼は再びジャンプすると、回転した。
「ルナティックキック!」
そして、
「零式!」
再び蹴りを放ったのだ。