天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
ふっ飛んだことで緩んだガードの隙間を、真っ直ぐに突きだされた足が貫く。
「ルナティックキック三式!」
さらに、体を回転することで、ドリルのようになった九鬼の体が隙間を抉る。
鋭さを増した足から脱出する為に、神流は体を横にスライドされた。
神流の横髪と頬を切り裂いて、回転する九鬼の足が神流の後ろの地面に突き刺さった。
「チッ!」
頬から流れる血を気にする暇もなく、振り向いた神流の目に、突き刺さった足を支点にし、回転を利用してさらに鋭さを増した回し蹴りが映る。
ピシッ。
空気が破裂する音がした。
音速を超えた九鬼の蹴りが、神流の首筋に炸裂したのだ。
ガードする暇もなく、蹴りを喰らった神流は再びふっ飛んで、地面に転がった。
変身が解ける。
「お姉さま!」
リオが、神流と九鬼の間に割って入る。
「よくも〜お姉さまを!」
怒りに震えるリオが、九鬼に襲い掛かる。
「死ねえ!」
ダイヤモンドの拳が、九鬼に迫る。
しかし、冷静な九鬼はそれを片手でいなすと、腰を下げ、リオの足を払うと同時に、体を内側に押し込んだ。
すると肩でリオを担ぐ格好になる。
そのまま、腰を上げると回転し、リオを頭から垂直に落とした。
「ぐわ!」
リオは頭から、地面に叩きつけられた。
一連の動きは滑らかで、九鬼はほとんど力を使っていない。
「お、おのれえ!」
受け身を取ることができなかったリオは、全体重を首を受けたことになった。
首を押さえ、立ち上がった時には、九鬼は目の前にいなかった。
「どこだ!」
リオが周囲を見回した。
「上だ!」
再び乙女ケースを掴んだ神流は、上空を見上げた。
「上!?」
神流の言葉に、見上げたリオの瞳に、猛スピードで落ちてくる光の玉が見えた。
「ヒイイ」
その迫力に、リオが無意識に後退ると同時に、光の玉は鼻先を通過し、地面に激突した。
「ルナティックキック三式!」
さらに、体を回転することで、ドリルのようになった九鬼の体が隙間を抉る。
鋭さを増した足から脱出する為に、神流は体を横にスライドされた。
神流の横髪と頬を切り裂いて、回転する九鬼の足が神流の後ろの地面に突き刺さった。
「チッ!」
頬から流れる血を気にする暇もなく、振り向いた神流の目に、突き刺さった足を支点にし、回転を利用してさらに鋭さを増した回し蹴りが映る。
ピシッ。
空気が破裂する音がした。
音速を超えた九鬼の蹴りが、神流の首筋に炸裂したのだ。
ガードする暇もなく、蹴りを喰らった神流は再びふっ飛んで、地面に転がった。
変身が解ける。
「お姉さま!」
リオが、神流と九鬼の間に割って入る。
「よくも〜お姉さまを!」
怒りに震えるリオが、九鬼に襲い掛かる。
「死ねえ!」
ダイヤモンドの拳が、九鬼に迫る。
しかし、冷静な九鬼はそれを片手でいなすと、腰を下げ、リオの足を払うと同時に、体を内側に押し込んだ。
すると肩でリオを担ぐ格好になる。
そのまま、腰を上げると回転し、リオを頭から垂直に落とした。
「ぐわ!」
リオは頭から、地面に叩きつけられた。
一連の動きは滑らかで、九鬼はほとんど力を使っていない。
「お、おのれえ!」
受け身を取ることができなかったリオは、全体重を首を受けたことになった。
首を押さえ、立ち上がった時には、九鬼は目の前にいなかった。
「どこだ!」
リオが周囲を見回した。
「上だ!」
再び乙女ケースを掴んだ神流は、上空を見上げた。
「上!?」
神流の言葉に、見上げたリオの瞳に、猛スピードで落ちてくる光の玉が見えた。
「ヒイイ」
その迫力に、リオが無意識に後退ると同時に、光の玉は鼻先を通過し、地面に激突した。