天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
光の玉の正体は、九鬼の足元だった。
地面に炸裂した瞬間、リオの周囲がひび割れ、さらに爆発し、飛び散った。
巨大なクレーターができ、リオはバランスを崩し、その中へ落ちていった。
そばにある教会の地盤がゆるみ、建物が傾いた。
「こ、これ程の力…いつのまに…」
神流が驚いていると、目の前に飛び蹴りの体勢の九鬼が現れた。
「何!?」
変身している暇はなかった。
神流は、自らの肉体を硬化させた。
魔獣因子を持つ神流は、人間ではなくなることができた。
魔物となった神流の肉体に、九鬼の蹴りがヒットした。
首から下を覆う…黒い鱗が割れた。
「き、貴様は…一体?」
神流は、攻撃を終えるとすぐに距離を取って離れる九鬼を見つめた。
神流の魔力を感じ、まだ底を見せていないと悟っていた九鬼は、ある程度のダメージを与えたことを確認すると、間合いを取ることにした。
それに、一番の狙いだった…乙女ケースを奪うことは半分成功していた。
九鬼の攻撃によって、イエローの乙女ケースが、神流の手から落ちていたのだ。
「チッ」
神流は、舌打ちした。
「…」
九鬼は、神流に注意しながら、横目で乙女ケースを見ていた。
少しの沈黙の後、2人は同時に動いた。
乙女ブラックのスピードが、九鬼を一瞬で乙女ケースのそばまで移動させた。
手を伸ばし、取ろうとした時、
「は!」
神流の爪が伸び、九鬼の手元を串刺しにしょうとした。
「チッ」
今度は、九鬼が舌打ちすると、乙女ケースを掴む間もなく、後ろにジャンプした。
アスファルトに突き刺さる爪。
九鬼は地面に足がつくと同時に、神流に向かってジャンプした。
「何!?」
驚いた神流がもう片方の腕を突きだした。
爪が、九鬼を狙う。
しかし、空中で身をよじった九鬼は、伸びてくる爪をかわした。
「いくぞ」
九鬼は神流を睨んだ。
そして、回転すると、爪の上に乗った。
「ルナティックキック!」
爪の上で助走をつけると、九鬼はもう一度、飛んだ。
地面に炸裂した瞬間、リオの周囲がひび割れ、さらに爆発し、飛び散った。
巨大なクレーターができ、リオはバランスを崩し、その中へ落ちていった。
そばにある教会の地盤がゆるみ、建物が傾いた。
「こ、これ程の力…いつのまに…」
神流が驚いていると、目の前に飛び蹴りの体勢の九鬼が現れた。
「何!?」
変身している暇はなかった。
神流は、自らの肉体を硬化させた。
魔獣因子を持つ神流は、人間ではなくなることができた。
魔物となった神流の肉体に、九鬼の蹴りがヒットした。
首から下を覆う…黒い鱗が割れた。
「き、貴様は…一体?」
神流は、攻撃を終えるとすぐに距離を取って離れる九鬼を見つめた。
神流の魔力を感じ、まだ底を見せていないと悟っていた九鬼は、ある程度のダメージを与えたことを確認すると、間合いを取ることにした。
それに、一番の狙いだった…乙女ケースを奪うことは半分成功していた。
九鬼の攻撃によって、イエローの乙女ケースが、神流の手から落ちていたのだ。
「チッ」
神流は、舌打ちした。
「…」
九鬼は、神流に注意しながら、横目で乙女ケースを見ていた。
少しの沈黙の後、2人は同時に動いた。
乙女ブラックのスピードが、九鬼を一瞬で乙女ケースのそばまで移動させた。
手を伸ばし、取ろうとした時、
「は!」
神流の爪が伸び、九鬼の手元を串刺しにしょうとした。
「チッ」
今度は、九鬼が舌打ちすると、乙女ケースを掴む間もなく、後ろにジャンプした。
アスファルトに突き刺さる爪。
九鬼は地面に足がつくと同時に、神流に向かってジャンプした。
「何!?」
驚いた神流がもう片方の腕を突きだした。
爪が、九鬼を狙う。
しかし、空中で身をよじった九鬼は、伸びてくる爪をかわした。
「いくぞ」
九鬼は神流を睨んだ。
そして、回転すると、爪の上に乗った。
「ルナティックキック!」
爪の上で助走をつけると、九鬼はもう一度、飛んだ。