天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
闇に明かりがつく。

そこは、巨大な倉庫のようなものだった。

ずらっと並んだ数多くの車や、バイク…飛行艇に、

フライング・アーマー…etc…。

「民衆に、死ねというのか…」

ジャスティンは、呟いた。

クラークは、手摺りを握り、なぜか固さを確かめた。

「お前は…」

クラークは、言いかけた言葉を飲んだ。

これは、正しくない。

「しかし………」

言葉を選びながら、

「お前は、何故…ここまできた?」

「ここまで?」

クラークの口調のトーンが変わったことに気づき、

ジャスティンは、クラークの方を見た。

言いたいことは、分かっていた。

だけど、きいた。

2人は、詭弁を話そうとしている。

クラークは答えず、

ジャスティンも視線を、正面に向けた。

5分程、時は過ぎる。



2人は、口をつむんだままだ。




「ティアナ…先輩が好きだったものな…」

クラークは、ジャステンに建て前を話すのではなく、

かと言っていきなり、確信をつくのを躊躇うように呟いた…

友としての本音。





「俺も…人を守りたかったからな…」

ジャスティンは、手摺りから体を離し、巨大な空間に背を向けて、歩き出す。

「ジャスティン!」

クラークは、ジャスティンの後ろ姿に声をかけた。

だけど、ジャスティンが、止まることのないことも、わかっていた。
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