天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「この世界は、あんたの世界と違い…科学より、魔法が発達した世界よ」

「でも…建物とか、服装とか、変わらない…」

「当たり前でしょ。あんたのイメージしてるのは、中世でしょ!中世!今は、近代なのよ」

アルテミアは僕の脳から、情報を引き出せるらしい。

僕はゆっくりと、街中を観察しながら、歩くことにした。

さっき…翼竜に破壊されたビルは、何人かが魔法で直していた。

彼らが、被るヘルメットには、

゙安全第一!魔法建設"

と書いてある。

「ここは、あんたの世界の…もう一つの可能性の世界かもね」

アルテミアの言葉を、証明するように、

なんと、コンビニがある。

さすがに、名前は知らないけど。

「あと…絶対、カードを無くさないように」

僕はポケットから、カードを取り出した。

「この世界の通貨は、すべてポイントよ。魔法を使うのも、ポイントを消費するの」

ただいま残高0だ。

「人以外のモンスターを退治したり…まあ、普通に仕事しても、ポイントはゲットできるわ」

僕は、カードをマジマジと見た。

「まあ…真面目に働くより、モンスター倒した方が、ポイントは貯まるし…レベルも上がるけど」

「レベル?」


「カードの一番上を見て」

「0,5…」

僕は唖然とした。

アルテミアは大笑いし、

「大体、赤ん坊と同じくらいね」
< 16 / 1,566 >

この作品をシェア

pagetop