天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
電撃は、部室だけでなく、校舎内すべてに拡散され、コンクリートで造られた壁や、天井、廊下を、

まるで人体模型の血管のように、くまなく通った。

「アルテミア!」

水が、足首ぐらいまで減っても、電撃を止めないアルテミアに、僕は焦った。

部室に転がる香里奈達も、

直樹でさえ、痺れてピクピクと全身を痙攣させていた。

「心配するな。あたしを、誰だと思っている!死なない程度に…やつの水だけを、いぶり出すようにしている」

にやっと笑ったアルテミアは、香里奈達から、水がすべて流れ出たのを確認すると…

最後はまるで、カーテンを引いたように、一滴も残らず、不自然になくなったことに、気付いた。

「モード・チェンジ」

アルテミアの体が変わり、

窓に向かって、ジャンプした。



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