天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
アルテミアは頷き、

「ああ…あたしの姉…女神達だ」

アルテミアは、両手にチェンジ・ザ・ハートを装備すると、すぐに槍タイプに変える。

「赤星…お前に、ちゃんと話していなかったな」

アルテミアは、目をつぶり、一度…大きく深呼吸をした。

「あたしの父は…魔王ライだ。あたしは、魔王と人間であるティアナ・アートウッドの間に、生まれた」

「人間…」

魔王の娘であることは、今までの出来事で何となく分かっていた。

母親のことも。

(天空の騎士団が、言っていたし…)

でも、アルテミアの口から聞くと、重みが違う。

「ホワイト・ナイツのティアナ…あたしの憧れ…。伝説の勇者だった。あたしは、お母様のような勇者になりたかった」

アルテミアは、槍を脇に挟み、軽く腰を下げた。

「だけど…あたしは、勇者になれなかった…人々に嫌われ…ただ、魔物を倒すだけでは、駄目みたい」

アルテミアは、小声でモード・チェンジと呟いた。

アルテミア最強のモードであるエンジェル・モードに、変わる。

「あたしは、お母様のような勇者になりたかったけど…町を破壊し、ただ殺しただけ…この前だって」

アルテミアは、ただ気を溜める。

「あんたの学校を…みんなを殺そうとした…」

「アルテミア…」

「あたしは…魔王の娘…お母様と同じ…人間にはなれないのかも…」





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