天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「このプレッシャーは…」

足ががくがくと震え、前に進もうにも、ロバートは動けなかった。

「レベルが違い過ぎる」

アルテミアを助けにいきたかったが、行っても…

足手まといか…すぐ殺されるだけだ。

最下級の魔神となら、やり合えるレベルまでには、なれた。

ロバートは、アルテミアが女神とやり合う時、サポートくらいはできると思っていた。

サーシャの戦闘力は、それくらい凄くなっていた。

だけど、今ここまで伝わる魔力は…。

「噂には聞いていた…女神の解放状態…」

ロバートは、次々に立ち上る火柱を、ただ見つめることしかできなかった。
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