天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「誰?…」

薄れゆく意識の中…僕の全身は、暖かく優しい光に包まれていた。

流れる血も止まり、痛みも和らぎ、傷が癒えていく。

転がる手足も、光に包まれた時、

僕の姿は消えた。



「何が起こっている」

近づこうとしたネーナを、光の結界が弾き返した。

「くっ」

目を細め、光を凝視するマリーの瞳に、チェンジ・ザ・ハートの変わる過程が映る。

トンファータイプの二本の武器が、十字に交わり、

剣へと変わる。

「あの剣は!」

マリーは、驚きの声を上げた。

その剣に見覚えがあった。

真珠のような白い剣。

純白の騎士と言われた勇者の武器。

大した飾りもなく、刃物特有の輝きもない。

なのに、妙な落ち着きと、尊厳さを感じる剣。

「ラ、ライトニングソード」


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