天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
今回、ティアナは炎から水と無理なチェンジをし、さらにスピードアップのチェンジも使った。

負担が、大きすぎた。

ティアナは、ジャスティンに語っていた。

「本当のモード・チェンジは、属性だけでなく、それに伴って、それに合った肉体も変わる…そんな理想を夢見たわ。だけど…人の体では、無理ね」

寂しく笑ったティアナは、モード・チェンジに変わるものとして、カードシステムを考案したのだ。

人々の為、自らの体を実験にし、

今もまた、自ら実戦に出て、誰よりも戦っている。

「先輩…」

ジャスティンは、ティアナの助けにならない自分の無力さが情けなかった。

クラークは、焚き火をそばに座り、火を見つめていた。

すると、テントの中から、ティアナが出てきた。

「2人とも、大丈夫だった?」

ティアナの言葉に、ジャスティンが詰め寄った。

「先輩の方こそ」

「あたしは、大丈夫よ」

ティアナはノートパソコンを開け、カードを差し込む。

「先輩」

「今日は、女神のデータがとれたからね」

キーボードに手を走らせた。

「先輩!」

「何?ジャステン」

ティアナは手を止めない。

「モード・チェンジを使わないで下さい」
「それは、無理ね」

ティアナは即答した。

ジャスティンは少し、言葉を失ったが、気を取り直して、

「このままでは死にます!」



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