天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
アルテミアは、痺れている右腕の感覚を確かめながら、足で槍を立てると、左手で掴んだ。
「アルテミア…今のは?」
出来た穴を見上げると、何層もの床や天井の向こうに、太陽が見えたが、先程の蹴りを放った敵はいない。
アルテミアの横を、人々が逃げ惑う。パジャマの人や車椅子の人が、何が起こったのか分からず、ただ逃げ迷う。
「わからない…でも、強い…」
まったく気配がない。
アルテミアは耳をすましたが、逃げる群衆の音しかしない。
「ちょっと!何てことしてくれるんですか!ここは、病院ですよ!」
右手を握ったり、開いたりして、回復を待っているアルテミアに、看護婦が近寄ってきた。
結構年配の方だ。
「ここは、まだ避難していない、一般の方もたくさんいらっしゃるんですよ」
アルテミアに物怖じしないで、注意する看護婦に、少し感心したけど、今はそんな場合じゃない。
「アルテミア」
看護婦の注意を無視して、アルテミアは頷くと、痺れの取れた腕に、トンファータイプに変化させたチェンジ・ザ・ハートを、装着した。
「来る!」
どこからか、わからないが、確実に攻撃してくることに気づいた。
「聞いてるんですか!」
顔を真っ赤にして、怒る看護婦を置き去りにして、アルテミアは後方にジャンプした。
「アルテミア…今のは?」
出来た穴を見上げると、何層もの床や天井の向こうに、太陽が見えたが、先程の蹴りを放った敵はいない。
アルテミアの横を、人々が逃げ惑う。パジャマの人や車椅子の人が、何が起こったのか分からず、ただ逃げ迷う。
「わからない…でも、強い…」
まったく気配がない。
アルテミアは耳をすましたが、逃げる群衆の音しかしない。
「ちょっと!何てことしてくれるんですか!ここは、病院ですよ!」
右手を握ったり、開いたりして、回復を待っているアルテミアに、看護婦が近寄ってきた。
結構年配の方だ。
「ここは、まだ避難していない、一般の方もたくさんいらっしゃるんですよ」
アルテミアに物怖じしないで、注意する看護婦に、少し感心したけど、今はそんな場合じゃない。
「アルテミア」
看護婦の注意を無視して、アルテミアは頷くと、痺れの取れた腕に、トンファータイプに変化させたチェンジ・ザ・ハートを、装着した。
「来る!」
どこからか、わからないが、確実に攻撃してくることに気づいた。
「聞いてるんですか!」
顔を真っ赤にして、怒る看護婦を置き去りにして、アルテミアは後方にジャンプした。