天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
敵は、あたし
「ロバートさん…」
意識を失っているロバートを抱きかかえようにした瞬間、僕は背中から鋭い殺気を感じた。この世界、気を研ぎ澄ませてないと、いつ殺されるかわからない。
とっさに、ロバートを抱えながら、右横にジャンプした。
しかし、その行動を読んでいたように、回し蹴りが僕の軌道を追う。
「チッ」
僕の意識を感じて、ファイアクロウが両手から飛び出し、蹴りを受けとめた。
そして、チェンジ・ザ・ハートが左右から、敵を攻撃した。
「な」
僕は絶句した。
チェンジ・ザ・ハートは、敵を攻撃するのではなく、敵の両手におさまると、合体して…槍の形になった。
そして、槍を脇に挟むと、僕に向かって構えた。
その姿は、何度もピアスの中から見た…構え。
「め、女神の一撃!?」
信じられない技…そして、信じられない姿。
そこにいるのは、アルテミアその人だった。
軽いパニックになる僕に、喝を入れるように、ピアスの中のアルテミアが叫んだ。
「ぼさっとするな!死にたくなかったら、あいつの懐に飛び込め!」
「え!」
「槍を振るう前に、その爪で、チェンジ・ザ・ハートを止めろ!そいつなら、止められる」
考えてる暇はない。アルテミアを信じ、その言葉に従うだけだ。
初動であるかまいたちが、ひどくなる前に、僕は懐に飛び込んだ。
魔力が風となり、僕の肌を切り裂いたが…まだ大丈夫だ。
振るう前のチェンジ・ザ・ハートを、ファイアクロウで引っかけて押さえ付けた。
「ありったけの力を込めろ!」
「うわあああああっ!」
チェンジ・ザ・ハートから漏れる雷鳴と、僕から注がれる炎が、接触面でぶつかり合う。
「今だ!赤星!」
「モード・チェンジ!」
僕の体は、光に包まれた。
意識を失っているロバートを抱きかかえようにした瞬間、僕は背中から鋭い殺気を感じた。この世界、気を研ぎ澄ませてないと、いつ殺されるかわからない。
とっさに、ロバートを抱えながら、右横にジャンプした。
しかし、その行動を読んでいたように、回し蹴りが僕の軌道を追う。
「チッ」
僕の意識を感じて、ファイアクロウが両手から飛び出し、蹴りを受けとめた。
そして、チェンジ・ザ・ハートが左右から、敵を攻撃した。
「な」
僕は絶句した。
チェンジ・ザ・ハートは、敵を攻撃するのではなく、敵の両手におさまると、合体して…槍の形になった。
そして、槍を脇に挟むと、僕に向かって構えた。
その姿は、何度もピアスの中から見た…構え。
「め、女神の一撃!?」
信じられない技…そして、信じられない姿。
そこにいるのは、アルテミアその人だった。
軽いパニックになる僕に、喝を入れるように、ピアスの中のアルテミアが叫んだ。
「ぼさっとするな!死にたくなかったら、あいつの懐に飛び込め!」
「え!」
「槍を振るう前に、その爪で、チェンジ・ザ・ハートを止めろ!そいつなら、止められる」
考えてる暇はない。アルテミアを信じ、その言葉に従うだけだ。
初動であるかまいたちが、ひどくなる前に、僕は懐に飛び込んだ。
魔力が風となり、僕の肌を切り裂いたが…まだ大丈夫だ。
振るう前のチェンジ・ザ・ハートを、ファイアクロウで引っかけて押さえ付けた。
「ありったけの力を込めろ!」
「うわあああああっ!」
チェンジ・ザ・ハートから漏れる雷鳴と、僕から注がれる炎が、接触面でぶつかり合う。
「今だ!赤星!」
「モード・チェンジ!」
僕の体は、光に包まれた。