天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「僕は…彼と違い、この世界の人間です。時間は違いますけど」

僕は炎の魔術師。

ある程度なら、炎の中でも耐えられた。

「何をしている!さっさと逃げるぞ」

ピアスから、アルテミアが叫んだ。

僕は、拳を握りしめ、目を瞑り、

やがて、覚悟した。

「信長様!」

僕は、手を伸ばした。

「僕らなら、お命を助けることができます!」

「てめえ!何言ってやがる」

アルテミアの怒りも、わかる。

「こいつは、ここで、死ぬ運命なんだろ」

「知ってる」

「やつは…この世界の魔王なんだぞ」



「でも…この人は…生きるべきなんだ!その方が、この世界の為になる」

歴史は知っていた。

だけど、僕は常々思っていた。

彼が生きていたら、もっと時代は、よくなったのではないかと。

僕は、信長に近づこうとした。


「ははははは」

炎の広間に、信長の笑いが、こだました。

その時、障子が倒れて、敵の武将が入ってきた。

「信長!覚悟!」

入ってきた敵は、3人だ。

信長は一瞬にして、3人を切り裂いた。

血吹雪が、炎の中に舞った。



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