天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
信長の言葉にはっとして、僕は振り返った。
「ロバートさん!」
「弱い過ぎる…これで、安定者候補だったとは」
蘭丸の鞭にただなぶられ、傷だらけになるロバート。
立ってるのもやっとで、もう結界を張ることもできない。
「さっきから、防御だけ…。攻撃魔法を忘れたか?」
蘭丸の言葉に、ロバートは笑った。
「これが、俺の対価なんでね」
「対価?」
「あんたには、わからんさ」
ロバートは笑った。
蘭丸は、鞭を手に戻した。
ふらふらとしながらも、真っ直ぐ立ち直したロバートは、蘭丸を見据え、
「あんたはなぜ…安定者の地位を捨てた?」
ロバートの質問に、蘭丸は答えない。
「あんた程の地位と、魔力があれば…何でもできたはずだ…それなのに、どうして…」
「フッ」
蘭丸は笑った。
「どうして…」
「お前は知らんのだ。安定者とは何か…」
蘭丸は、唇を噛み締めた。
こみ上げてくる蘭丸の怒りを、ロバートは目で感じることができた。
「あの世界が、何なのか!我ら人間とは、何なのか」
蘭丸の怒りの意志が、波紋となって、周りの砂を吹き飛ばした。
蘭丸とロバートは、地面のない世界に、立っていた。
「ロバートさん!」
「弱い過ぎる…これで、安定者候補だったとは」
蘭丸の鞭にただなぶられ、傷だらけになるロバート。
立ってるのもやっとで、もう結界を張ることもできない。
「さっきから、防御だけ…。攻撃魔法を忘れたか?」
蘭丸の言葉に、ロバートは笑った。
「これが、俺の対価なんでね」
「対価?」
「あんたには、わからんさ」
ロバートは笑った。
蘭丸は、鞭を手に戻した。
ふらふらとしながらも、真っ直ぐ立ち直したロバートは、蘭丸を見据え、
「あんたはなぜ…安定者の地位を捨てた?」
ロバートの質問に、蘭丸は答えない。
「あんた程の地位と、魔力があれば…何でもできたはずだ…それなのに、どうして…」
「フッ」
蘭丸は笑った。
「どうして…」
「お前は知らんのだ。安定者とは何か…」
蘭丸は、唇を噛み締めた。
こみ上げてくる蘭丸の怒りを、ロバートは目で感じることができた。
「あの世界が、何なのか!我ら人間とは、何なのか」
蘭丸の怒りの意志が、波紋となって、周りの砂を吹き飛ばした。
蘭丸とロバートは、地面のない世界に、立っていた。