天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「違う!そいつは、アルテミアじゃない!」

僕は、飛んでくる氷柱を睨み、

「アルテミアは、つねに一緒だ」

僕は、左手を突き出した。

薬指に付けた指輪が光る。

「ロバート!」

「おう!」

はっとしたロバートも頷き、指輪を突き出す。

「モード・チェンジ!」

2つの指輪が輝き、

僕らは光に包まれた。

その光に、氷柱は消滅した。

「女神、光臨!」

砂の世界に、

アルテミアと、サーシャが立つ。

「何!」

蘭丸の前に立つアルテミアは、ただの砂になった。

「あたしの世界を、あんたらの好きには、させない!」

「アルテミア!」

ピアスの中から、僕は叫んだ。

アルテミアは頷くと、

「モード・チェンジ!」

再び僕に戻る。

僕が手を上げると、チェンジ・ザ・ハートが飛んできた。

僕はしっかりと、チェンジ・ザ・ハートを掴んだ。

「バスター・モード!」

チェンジ・ザ・ハートは、巨大なライフル状の砲台になる。


「馬鹿な!?チェンジ・ザ・ハートは、女神…それも、アルテミア専用の武器!彼女しか…それも、人間なんかに…」

蘭丸の言葉に、僕は絶叫した。

「人は…人間なんかじゃない!無限の可能性を秘めているんだ!」

チェンジ・ザ・ハートは、光の束を発射し、

その前にある…あらゆるものを、消し去った。





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