天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「ま、待って下さい!レクイエムを撃ってば、ゾンビだけでなく、地上にいる民衆を、巻き込むことになります!」
オペレーターの隣にいた管制官が、席から立った。
「それが、どうかしたの?」
神流は、管制官を見ず、自分の指の爪を確認し出した。
「そ、それがですと!」
管制官は絶句し、唇を噛み締めると、一歩前に出た。
「民衆の命を、何と思ってらっしゃるか!」
と叫んだ瞬間、管制官の首が締まり…空中に吊り上げられた。
「あのさ〜ゾンビ倒したら、ポイントを得ることができるでしょ…。それは、最終的に、民衆に配られるんだ」
神流は、右手の指を動かした。
その度に、管制官の首筋が歪む。
「ウグ」
管制官の顔が、青ざめていく。
「これも、民衆の為よ」
神流は、また欠伸をした。
「ば、馬鹿にするな」
管制官は、カードを取り出すと、魔力を発動させた。
浮かんでいた空中から、着地すると、首をさすり、
「ブラックカードを持っているからといって…お前のような小娘が、安定者だと!」
神流を睨んだ。
「おっさんの逆ギレ〜勘弁してよね」
神流は、背もたれに深々ともたれた。
「この私も、かつては、戦場を生き抜いた戦士だ!民衆の為に」
管制官の手に、鋼の剣が召喚される。
「やめておけ」
松永は言ったけど、止める気はない。
「好きにはさせん」
剣を突き出し、ジャンプしたところで…管制官は、ブリッジ内から消えた。
「発射」
神流は、静かな口調で命じた。
「は!」
ブリッジ内に、緊張が走り、レクイエムの発射準備に入る。
ブリッジの正面の窓の向こうに、生身で宇宙にほおり出され…圧力の差で破裂する管制官の姿が一瞬見えた。
すぐに、ブリッジの直ぐ下の砲台から放たれたエネルギー波の光が、ブリッジの窓を照らした。
エネルギーの束が、真っ直ぐにニューヨークを、上空から打ち抜き、
地下数百メートルをえぐり、そこにある建造物も、人も魔物も、消滅させた。
「人って、殺してもポイントにならないんだよね…」
神流の呟きをききながら、西園寺はブリッジを出た。
オペレーターの隣にいた管制官が、席から立った。
「それが、どうかしたの?」
神流は、管制官を見ず、自分の指の爪を確認し出した。
「そ、それがですと!」
管制官は絶句し、唇を噛み締めると、一歩前に出た。
「民衆の命を、何と思ってらっしゃるか!」
と叫んだ瞬間、管制官の首が締まり…空中に吊り上げられた。
「あのさ〜ゾンビ倒したら、ポイントを得ることができるでしょ…。それは、最終的に、民衆に配られるんだ」
神流は、右手の指を動かした。
その度に、管制官の首筋が歪む。
「ウグ」
管制官の顔が、青ざめていく。
「これも、民衆の為よ」
神流は、また欠伸をした。
「ば、馬鹿にするな」
管制官は、カードを取り出すと、魔力を発動させた。
浮かんでいた空中から、着地すると、首をさすり、
「ブラックカードを持っているからといって…お前のような小娘が、安定者だと!」
神流を睨んだ。
「おっさんの逆ギレ〜勘弁してよね」
神流は、背もたれに深々ともたれた。
「この私も、かつては、戦場を生き抜いた戦士だ!民衆の為に」
管制官の手に、鋼の剣が召喚される。
「やめておけ」
松永は言ったけど、止める気はない。
「好きにはさせん」
剣を突き出し、ジャンプしたところで…管制官は、ブリッジ内から消えた。
「発射」
神流は、静かな口調で命じた。
「は!」
ブリッジ内に、緊張が走り、レクイエムの発射準備に入る。
ブリッジの正面の窓の向こうに、生身で宇宙にほおり出され…圧力の差で破裂する管制官の姿が一瞬見えた。
すぐに、ブリッジの直ぐ下の砲台から放たれたエネルギー波の光が、ブリッジの窓を照らした。
エネルギーの束が、真っ直ぐにニューヨークを、上空から打ち抜き、
地下数百メートルをえぐり、そこにある建造物も、人も魔物も、消滅させた。
「人って、殺してもポイントにならないんだよね…」
神流の呟きをききながら、西園寺はブリッジを出た。