天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
炎の盗賊団…。
世間は、僕達をそう呼んでいた。
貴金属や金目のものではなく…主に、食べ物や服…あと、石鹸や歯ブラシなど、生活感溢れたものを盗む盗賊団。
(それは、窃盗だろ)
頭を抱え続ける僕に、メロメロは呆れた。
「仕方ないメロ!物を買うお金がないメロ!」
「しかし…」
何か言おうとした僕に、メロメロは逆ギレした。
「仕方ないメロ!俺達は、魔物メロ!普通に、働くなんて無理メロ」
メロメロの言う通りだった。
この大陸では、僕は魔物として、認知されていた。
働ける訳がなかった。
アルテミアから受け取ったままのブラックカードも、いくら無限にポイントを消費できるとしても…圏外で、使えなければ、ただのカードだった。
「大体メロ!兄貴にテクニックがないから、俺が盗って来てるのに!怒られる筋合いは、ないメロ!」
メロメロがいなければ、お金のない僕達は、何も買えない。
「…だったら、食べ物は仕方ないとして…お前の服は何だ!」
僕は、何とか意地でも、言葉で負ける訳にはいかなかった。兄貴としての威厳を保たないといけない。
メロメロは言いがかりとばかりに、顔を真っ赤にして、反論した。
「服装は、つねに変えないと、目立つメロ!」
「俺は、ずっと!この格好だぞ!」
僕は、ボロボロになった学生服を、指差した。
すると、
メロメロは頷きながら、話しだした。
「兄貴には、似合ってる。その格好が!」
世間は、僕達をそう呼んでいた。
貴金属や金目のものではなく…主に、食べ物や服…あと、石鹸や歯ブラシなど、生活感溢れたものを盗む盗賊団。
(それは、窃盗だろ)
頭を抱え続ける僕に、メロメロは呆れた。
「仕方ないメロ!物を買うお金がないメロ!」
「しかし…」
何か言おうとした僕に、メロメロは逆ギレした。
「仕方ないメロ!俺達は、魔物メロ!普通に、働くなんて無理メロ」
メロメロの言う通りだった。
この大陸では、僕は魔物として、認知されていた。
働ける訳がなかった。
アルテミアから受け取ったままのブラックカードも、いくら無限にポイントを消費できるとしても…圏外で、使えなければ、ただのカードだった。
「大体メロ!兄貴にテクニックがないから、俺が盗って来てるのに!怒られる筋合いは、ないメロ!」
メロメロがいなければ、お金のない僕達は、何も買えない。
「…だったら、食べ物は仕方ないとして…お前の服は何だ!」
僕は、何とか意地でも、言葉で負ける訳にはいかなかった。兄貴としての威厳を保たないといけない。
メロメロは言いがかりとばかりに、顔を真っ赤にして、反論した。
「服装は、つねに変えないと、目立つメロ!」
「俺は、ずっと!この格好だぞ!」
僕は、ボロボロになった学生服を、指差した。
すると、
メロメロは頷きながら、話しだした。
「兄貴には、似合ってる。その格好が!」