天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「200…」

舞子は呟いた。

クラークは、上半身をベットから起こした。

「あくまで、予想だ!それ以上かもしれんし…それ以下かもしれない。だが、問題は、レベルではない」

クラークは、ベットから出ると、舞子の横を擦り抜けた。

ベットルームを出ると、リビングに行き…テーブルに置いてあったジンの瓶を開け、グラスに注ぐと、

クラークは一気に、ストレートを飲み干した。

一息つくと、

「やつは、不死身。死なないのだよ。死なない相手に、我々の武器は、無意味」

テーブルに手をつき、再びボトルを取ろうとしたクラークの手を、

いつのまにか横に来た舞子の手が、上から覆った。

その瞬間、クラークの目と舞子の目が初めて…合った。

微笑む舞子より、舞子の目に映る自分に、目が行った。

(そうか…)

クラークは苦笑した。

舞子は、クラークの手を強く握り…もう一つの手で、クラークの襟元から、肩口を触れた。

そこは、もう人間の肌ではなかった。

舞子は一度視線を外すと、微笑みながら…クラークの唇に、自分の唇を押さえ付けた。

クラークはその瞬間、舞子のバスローブをはぎ取った。

(酔わねば…抱けぬとはな…)


クラークが舞子を抱き締めると…電気は、消えた。

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